消費税が掛かるのかって結構聞かれるなー。
凛香、今日のメメント経理はそれにしよう!
わたし、税金、苦手なんだよね。やらなきゃダメかな。
キミはそれが専門でしょ。
真剣に考えずに続けてしまった結果、そうなってしまったとは言えなくもない。仕方ないなあ。消費税はみんなに理解しておいてほしい税目ではあるし・・・。
でも税金扱うなら、先に書いておきたいことがあるので、まずはそっちから。
法人税、所得税、消費税・・・名称だけは聞いたことがあっても、意外と知らないものとか紛らわしいものもあったりする税目。時々聞かれるし、ポイント絞ってサクッと答えるのが意外と難しくって、ちょっとまとめてみよう。
税目16連発!
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所得税
ヒト(個人)がお金儲けすると取られる税金。
所得って言葉、ちょっとわかりにくいけれど、収入から経費を引いたもの。いわゆる儲け(もうけ)なのだけれど、何が経費として認められるかにはルールがある。
個人事業主(自営業のヒト。会社を作っちゃうと法人になるので、個人事業主という扱いではなくなる)は何でも経費に出来ていいよねと言われるように、色々経費にできる。
一方、給与所得を得ているヒト=サラリーマンは経費として認められる余地は殆どない。
儲け(もうけ)がなかった場合は税金を払わなくてよい。よいというのは正確な表現ではないけれど、儲けがなければとにかく税金は掛からない。
現在は更に復興特別所得税が掛かる。
法人税
法人がお金儲けすると掛かる税金。(個人)所得税に対して法人所得税ということもある。
法人の儲け(もうけ)と言うと利益という言葉がよく使われるけれど、利益は会計での儲け。所得は税務での儲けを指す。
所得とは、収入から経費を引いたものと所得税で定義したのに、法人税では更に小難しい表現で、益金の額から損金の額を引いたものを指す。
益金の額と損金の額の中身ももちろん小難しい。
所得税同様、儲け(もうけ)がなければ課せられない。
消費税
基本的にお金が動いたら掛かると思った方がいい悪魔のような税金。
給料から源泉徴収税が引かれているのと似たような感じで、ものを買った時に上乗せされている。上乗せした事業者が税金を納める義務を負う。
納税するのは事業者だけど、最終的な負担者は個人となる。1億2000万人からそれぞれ集めるのは大変だから、事業者を使って集めようとはなかなかの策士と思われる。ちなみに世界で最初にこのような仕組みを導入したのはフランス。
「買っても使わない(消費しない)から消費税なんか払う必要はない」という主張は認められず、資産の譲渡や貸付、役務(サービス)の提供に掛かることになっている。
タダでお金が動く場合は消費税は掛からない。そこは相続税・贈与税の担当。
相続税
死んだ人から遺産を受け取った人に掛かる税。
何もしてない子孫が資産を引き継ぐ際に一部を国に納める発想は、比較的受け入れやすいと思う。
そうは言っても、住んでる家の相続税が払えなくて困るという問題もあると言えばある。まあ、住宅ローンを組んで家を買う人からすれば、そんなの諦めてよって思うだろうけれど。
贈与税
タダでお金やモノをもらったら掛かる税金。
え、普段そんなの払ってないよと思うかもしれないけれど、そんなに高額な贈与じゃなければ免税されるから、常識的な範囲なら脱税の心配はない。
贈与税法という法律はなくて、贈与税は相続税の補完的役割を果たすものとして、相続税法の中で扱われている。相続税逃れの生前贈与の対策のために財産をもらった人に税を掛けるという発想。
ちなみに法人が受け取る贈与は、法人税で課税される。
住民税
所得税や法人税は国に納めるが、その地方公共団体版。県民税とか市民税とか。
事業税
住民税は人でも法人でもそこに居ることによって掛かるけど、事業税は事業を行なっていると掛かる。法人は基本みんな掛かるが、個人は事業を行なっている場合だけ。都道府県に払う。
事業所税
特定の都市で事業を行なっていると掛かる。東京都特別区とか横浜市とか札幌市とか。
名称が似ている事業税との区別が大事。まずは事業税と事業所税があるって覚えるところから。そして、事業所税は結構申告漏れが出やすいのでそこも注意。
固定資産税
固定資産を持っていると掛かる。市町村に払う。固定資産=土地、家屋、償却資産。
都市計画税
市街化区域に土地家屋を持っていると掛かる。
県民税に対する事業税と固定資産税に対する都市計画税が似たような関係。
酒税、たばこ税、揮発油税(ガソリン税)
酒とかタバコとかそれぞれの品物を扱っているメーカーに税金が掛かる。そうは言っても結局は売価に転嫁されるので、税率が上がると値上げが起きる構造。
ここで挙げているものは個別消費税と呼ばれ、他にも石油石炭税とか石油ガス税がある。ここまで来るとわたしには縁遠すぎるので、これ以上のコメントは差し控えておこう。
個別消費税自体はメーカーに課されているので、その個別消費税が実質的に含まれている売価には更に(一般)消費税が掛かる。例えばタバコのいわゆる本体価格が500円だとして、その500円のうち300円くらいはメーカーに課せられた税金で、更に他の商品と同じように10%の消費税が掛かって550円で売っているという感じ。
入湯税、ゴルフ場利用税
それぞれ温泉に入ったとき、ゴルフ場を利用したときに掛かる。
酒税などとは違って利用者本人が負担するものなので、この税金の分に更に消費税が掛かることはない。
自動車税、軽自動車税、自動車重量税
自動車を所有していると年1回自動車税または軽自動車税が掛かる。新規登録時と車検時に重量税が掛かる。購入時に環境性能割が掛かる。
わたしは車も持っていないし、正直あまり詳しくない。こういうのは調べるより車のディーラーにでも教えてもらった方が多分早い。しかも常に情報がアップデートされているはず。
不動産取得税
土地や建物を取得すると掛かる。
取得税と言えば、以前は自動車取得税というものがあったが廃止された。購入時に掛かるという意味では、自動車税の環境性能割として残っている。
土地建物で自動車税に当たるものが固定資産税となる。
印紙税
契約書とか領収書とかお金の話が書いてある文書を取り交わす際に掛かる税金。収入印紙という切手みたいなものを貼ることによって税金を納めている。
電子データなら貼る必要はない。ペーパーレス化により紙の文書が減ってきているため、印紙税が掛かるものも減ってきている。そのうちなくなると思われる。
関税
輸入品に掛かる税金。税関で輸入品を引き取る時に払う。空便や船便で届いたモノを受け取る際に掛かるのが通常だけれど、帰国時に免税を超える範囲のものを持ち込めば、それも輸入品として関税が掛かる。
基本的には貨物の輸入者が払うので、税理士より通関士の専門。
まとめ
主に税金は、
- 所得(もうけ)を得た時
- 資産(モノ)を取得したりサービスを受けた時
- 大きめの資産を所有してる場合
に掛かる。重要なことばではないけれど、それぞれ、
- 所得課税
- 消費課税
- 資産課税
という。
です