FASS検定で最高評価Aレベルを取得したので ちょっと総括

Rinka

メメ、久しぶり。

Meme

何を遊んでいたんだい?

Rinka

ちょっとね、FASSの勉強してた。

Meme

CFO協会のやつだね。で、CFO (最高財務責任者)になるの?

Rinka

いや、あれ受けても、CFOになれるわけじゃないから。でもせっかく忙しい中受けたから、記録残しておこうかと。

Meme

なんで忙しい中、受けたの?

Rinka

昨年5月に受験料と問題集のお得なパックを購入したんだけど、やる気出なくて放置してたら、1月末が期限だった。

Meme

クズ。

この記事を書いた人
  • 現役経理女子
  • 税理士試験官報合格
  • 日商簿記検定1級取得
  • メメント経理 作成中
漆原凛香
です

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FASSとは

FASS = Finance & Accounting Skill Standard 経理・財務サービス・スキルスタンダード

経済産業省が経理・財務部門の組織・人員配置の最適化・人材の円滑な移転を促進するための共通基盤として作成した経理・財務業務マップをベースにどのようなスキルがあればよいのかまとめたもの。

概ね引用したらちょっと意味不明。もっと縮めて『経理・財務の必要スキル』 ってことでよさそうかな。

で、そのスキルを可視化するためのテストがFASS検定(経理・財務スキル検定)。

でもFASSって言ったら、このなんとかスタンダードではなく検定試験のことを指すことの方が多いかなって気がする。

評価ランク

FASSは合否のある試験ではなく、取得したスコアによって5段階のレベルで評価される。

800点満点の試験で689点以上取得すれば最高評価のA判定がもらえる。

出題範囲

経理・財務サービス・スキルスタンダードのうち、定型業務として標準化された業務が試験範囲。資産、決算、税務、資金の4分野から出題される。

受験料

税込11,000円。なかなかいいお値段なので。気軽には受けられない。

ちなみに全然非課税の要素がないから、消費税も取られる。大学受験は消費税が掛からないので、そういった違いを説明できることも、FASSで求められている能力となる。

学習基本パックをポチッとする

遡ること昨年5月。ちょっとした刺激を受けて、というか幾つかの刺激が積み重なって、何となく受けてみようと思った。つまり思いつきだったので、どんな試験かはあまり知らなかった。

公式サイトを開いて、四択問題×100問であることを確認する。たくさんある選択問題をひたすら解いて、合否でなく点数で結果が出るーTOEICみたいな感じ?

この問題構成から、落とすための試験でないことがわかったので、何とかなりそうな気がした。

学習基本パックというバナーが目につき、押してみる。受験料と問題集がセットになったお得なパック。まだ問題集買っていないし、これでいいかなとポチッとした。

お値段は12,100円也。

い、いちまんにせんひゃくえん。

定価だと、受験料11,000円+問題集2,750円=13,750円 なので1,650円お得なのだけど…1割引以上の割引きなのに嬉しい気がしない。

やっぱり受験料1万円越えが痛い。もっと気軽な値段で実力を試す受け方ができるのが本来のあり方でなかろうか。

これは1回でAレベルもらわないとなー。もしや、そう言う作戦で勉強させる仕組みなのか。

社内団体受験もあるし、会社から言われて受けることが多いのかなと思う値段設定。

お申し込みの確認メールの受領

公式サイトからクレカ決済で申し込んだらすぐに「お申し込みの確認」メールが届いた。

受験バウチャーは別メール。当然、問題集は後日配送される。

【重要】FASS検定受験チケット(バウチャー)をお送りしますメールの受領

半日くらいしたら「【重要】FASS検定受験チケット(バウチャー)をお送りします」メールが届いた。

半日空いたのは真夜中に申し込んだからかもしれず、昼間だとタイムラグもないのかもしれない。

5月末に申し込んだら、付いてきた受験チケット(バウチャー)は既に開始している 上期 (5月1日~7月31日)と その次の下期 (11月1日~翌1月31日)の2期。

よし、上期中に受けよう。確かにそう思っていた気がする。

本が到着して基本方針を決める

問題集(公式ガイドブック)がどう届いたかはよく覚えていない。

印象に残っていないということは、異常に早くもなく遅くもなく、1週間弱くらいで届いたのだろう。ポスト投函だったような気がするが自信はない。宅配ボックスだったかも。

問題が300問載っている。資産85問、決算63問、税務63問、資金89問。左ページに問題、右ページに回答と解説。この構成は嫌いじゃないので地味に嬉しい。

パッと見てわかる問題もあれば、考えればわかる問題もあり、また、今時点でよくわからないなという問題もそれなりにあった。

正答率90%を目指す

Aレベルをもらうためには800点中689点取る必要がある。問題によって点数が違うのかわからないけれど、単純計算で87%。

少し余裕を見て90%、つまり10問中1問しか間違えることができない。

足切りについては触れられていないが、この正答率を達成するには苦手分野は許されない。

どこを切り取っても90%を取ることを目標にすれば多分Aがもらえる。

1問に掛けていいのは50秒

試験時間は90分。その間に100問解くということは1問に掛けていいのは54秒。

1分掛けたらタイムアウトなので、ざっくり50秒で解きたい。これはちょっとトレーニングがいるかな。

「〜でない」を聞く問題が結構多い

この問題集では1ページに3問前後載っているけれど、場合によっては1ページ全問「〜でない」ものを聞かれている。パラパラ見て半分弱くらい。

サクサク解いていきたいので、どちらを聞かれているかを瞬時に判断する癖をつけておいたほうがよさそう。


と、ここまでは順調だった。

次の日以降なかなか問題集に手は伸びなかった。そして、6月半ば頃に思った。

問題が解けるだけでなくちゃんと知識を深めたいよね。そのために下期受験にしよう!

1ヶ月あれば何とかなるよね

何となく年内にうければいいと思ったまま、時は過ぎた。明日からやろうと思ってるうちに年が明けた。

あのバウチャー有効期限はいつまでだっけ? 恐る恐る確認する。1月末まで。

丁寧に勉強したら間に合わないかもしれない・・・。仕方ない。受かるために必要な対策をしよう。これは妥協ではない。勇気ある方針転換だ。

「〜でない」問題を明らかにする

何をやるかは半年以上前に考えていたはず。

まずは、問題集の全部の問題に、正しいものを選ぶときは赤適切でないとか含まれないとか誤ったものを選ぶときは青のマーカーを引いた。

片方だけやれば事足りるけれど、やり忘れを排除して両方に行っておく。

本番には色分けアシストはないけれど、何色か見る癖をつけることが目的だから問題ない。

1周目 〜30問ずつ 時間を測る〜

本番と同じ100問で解くことも考えたが、まずは30問ずつにした。問題を解く速さも知りたかったので時間も測ってみることにした。

30問を15分くらいで解いていたので、時間は問題なかった。

30問中間違ったのは平均して5問くらい。これだとBレベルどまり。

解説も読んだし、もう1周すればいけるかな。

2周目 〜50問まとめてとか 10問だけとか〜

2周目は100問をまとめて解きたかった。でもまとまった時間を取ることができなくて、むしろ10問とか20問とか細切れになった。

正答率は上がって10問に1問くらいしか間違えなくなった。同じ問題を間違えてることも多かったので、一応間違えノートも作った。

1回だけ50問まとめて解いたら、正答率が大幅に落ちた。

練習で補う時間はないので、本番は集中力を切らさないようにするしかない。

不完全な3周目 〜間違えた問題だけもう一度〜

1回目と2回目に間違った問題の番号をピックアップし、もう一度解いた。

1回目間違え・2回目正解の問題は、間違えノートには載ってないので、3回目で悩んだものは書き足した。

そろそろ申し込まないと

1月もあと10日くらいなった。この試験は3日前に申し込めば受けられるのでとりあえず問題解いていたけれど、さすがに申し込まないと間に合わない。

会場は全国各地にありそうでよかった。ほほう、PCでの受験なのか。だからか開始時間の選択肢もやたら多い。

ユーザーIDを決めなきゃいけないという微妙なハードルを乗り越えて申し込み完了!

いざ出陣

持ち物

持ち物は身分証明書とマスクだけ。

受験票はないし、筆記用具も不要だし、ユーザIDを控える必要もない。

でも追加でもう1つ持ち物を提案したい。

クリアフォルダを持っていこう

当日結果がわかると知ってたので気がつければよかったのだけど、帰りに出力されたA4の紙3枚を渡された。

ほぼ手ぶらで行ったので渡された紙に愕然としてエコバッグに入れたよ。端っこが折れ気味になったのは言うまでもない。

本番について見たこと感じたことを列挙

時間より少し早く着いたけれど、受け付けは随時のようで、すぐに身分証明書の確認があり、簡単な説明を受けて、PCのある部屋に行くように言われた。

持って行けるものは、向こうが用意した受験番号とパスワードが書かれた紙だけ。

PC画面に時計が表示されているからと、腕時計も外すように言われた。

PCの画面にはAとBと簿記とあつ2つくらいの大きなタイルが表示されている。受付で言われていたAというのを選んで受験を開始する。多分渡された紙にも書いてあった。

次に受験番号とパスワードを入力する。ガジェットマニアにはペショペショのキーがかなり押しづらかったけどキーボードを使うのはここだけであとは選択肢をマウスで選ぶ。そういえば有線のマウスって久しぶりに使った。

操作を確認するようなチュートリアルのあと、試験開始のボタンを押す。ここから時間のカウントダウンが始まる。カウントダウンタイマーは右上に表示されている。

選択肢にはABCDとか1234とかが振られてはない。正しいと思ったものをマウスで選択する。もしかしたらキーボードの上下矢印が使えたのかもしれないけれど、Aとか1とかのキーで選ぶことはできなそうだった。公式問題集は解答解説のためかABCDを振ってあった。

受験結果には、4つのそれぞれのカテゴリーの正答率も表示されるが、出題はカテゴリーごとに区切られてはいない。

1問目は連結会計からの出題だった。PC試験だから人によって順番が違うかもしれない。問題すら違うことも考えられるが、同じ受験期間に2度は受けられないのでその可能性は低い。終わりの方になるにつれて税務の問題が増えた気がするけれど、税務だけが固まっていたという印象でもなかった。ランダム?

この1問目は問題集に同じような問題があった。その他にも問題集と同じ問題や、問題集やっていればわかりそうなものがそれなりにあった。

問題集で全く見たことない問題もあった。でも、悪問の類はなく、その分野に精通していればちゃんと答えられるようなものだと思う。

「〜でない」問題には、アンダーラインが引かれていた。 それなら問題集にも下線引いといてほしかった。マーカー引くの結構時間かかったんだよ。

メモ用に紙とボールペンが渡される。 終了後に回収される。

わたしが受けた会場はその日は隣で英検をやっているとかで自由に使える耳栓が置いてあった。気になる方ではないので使わなかった。

自信のない問題にチェックを入れて、また入れなくても、後から戻れる仕組みだった。後でもう一度考えたところで正答率が上がる気がしなかったので、後ろは振り返らないことにした。(チェックは一切入れなかった。)

解き終わると、オプションを選択するか終了するか選べる。100問もやってグッタリなのでスルーした。全部終わるとすぐに結果がわかるこの状況で、結果を気にしつつオプション受けるの、ツラくない?

終了を選ぶと印刷ボタンを押すように指示が出る。それを押すと、ログアウトができるようになる。ログアウトすると最初の画面に戻る。

受付に戻って、紙とペンを返す。印刷された結果の用紙をもらって終了。

Meme

おつかれさまでした。

総括

勉強時間

A判定のために費やした期間は1ヶ月くらい。やれない日もあったし、1時間くらいやった日もあったけれど、30分程度の日が多かったと思う。ざっくり20時間くらいかな。

難易度

この試験が経理・財務スキルを判定できるかというと、ある程度はできると思う。

元々知らなくても、ひたすら練習すれば解けるようになるだろうけれど、ベースの知識があればそんなことしなくても解ける or 少し学べば覚えられる。

経理経験がそれなりにある人ならそれほど難しくはない。

役に立つ?

時々簿記検定とどっちがいいか聞かれるけど、絶対に簿記。簿記はやれば簿記の力が身につくけれど、FASSは範囲が広すぎて、知らない人が頑張っても雑学王を目指すようなもの。

わたし自身は、受けてみて良かったかなと思う。忘れていたことを思い出したり、知らなかったことを補完できたりしたから。受験料と比較すると・・・高い授業料かもしれない。

FASSをやっている時に幾つかまとめておきたいと思うトピックがあったので、それはまた別の機会に。


Rinka

書いたよ

Meme

2個もある。凛香にしてはすごいな


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この記事を書いた人

経理女子。税理士有資格者。日商簿記1級取得。
年間の登録料の支払いに恐れをなして、税理士にはなれずにいる。多分、一生ならない。
どこからともなく現れたネコのような生き物メメにそそのかされて、経理の仕事に役立つ『メメント経理』の作成を始める。

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