経理の三種の神器と言えば、まずは電卓!
残りの二種は?
え? 久々に電卓を新調したのでその話がしたいのだけど、うーん、考えてなかったなあ・・・パソコンと会計監査六法でどう?
頑張ったね。仕方ない。電卓の話を聞いてあげよう。
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経理電卓に求めるもの
その昔、というほど前でもないけれど、ペラペラのカードのような電卓がたくさんあった。結構重宝していた人も多いはず。
でも、最近では絶滅危惧種となりつつある。スマホがあれば事足りてしまうからね。
それでも経理の世界では電卓は必須。だって計算スピードが全く違う。おもちゃのミニカーとフェラーリくらい。
関数を扱える関数電卓や金利が計算できる金融電卓ならその機能がついているかで選べばよい。
でもそこまで専門的でなくてもよい経理用のって地味に選択肢が多くて困ってしまう。
経理電卓を選ぶ際に押さえておけばよいポイントは・・・
手に馴染む大きさ
ここでいう大きさは、電卓自身の大きさはもちろんのこと、押しやすいキーのサイズのことを含めることも忘れずに。
スピード感を持って正確に計算するには、大きさはかなり重要な要素。
多少は慣れてくるので初めから決めつけることはないけれど、片手で持ったときに収まりのよいサイズ、キーは小さすぎず目を瞑って打っても上手くいきそうなイメージが湧くものを選ぶとよい。
打ちやすいかもと思った電卓の説明を見ると、キーの形状へのこだわりが書かれているはず。
実際に触らずに選ぶなら、そういうこだわりも考慮した方がいいけど、こればっかりは自分の触覚の方を信じた方がいい。
桁数は12桁
小さな会社で12桁もいらないよと思うこともあるかもしれないけれど、機能のことも考えると、12桁のものから選ぶことが無難。逆にいうと、12桁から選べば基本機能はついてくるから大丈夫。
1000億円というか 9999億9999万9999円 まで計算することができる。チャリーン。
12桁電卓ならついてくる主な機能
- バックスペースキー
- アンサーチェックやグランドトータル
- 小数点セレクター
- 早打ち機能(キーロールオーバー)
- ソーラー電池と内蔵電池の二刀流
ちゃんとしたメーカーのもの
仕事や勉強で使うなら、聞いたことのないメーカーのものは選ばない方が無難。カシオ、シャープ、キヤノンなどから選びたい。
オシャレ電卓の場合はデザインしているブランドと別に、中の電卓を作っているメーカーがどこか確認しよう。通常はどこかのOEMになっているはず。
初めて仕事で使った電卓 〜M2ボタンのある電卓〜
ここからは、わたしの使った電卓の話をしていくよ。まずは、うーん、どこの電卓かもわからないけど、メモリーが2種類登録できる電卓。
ぬぬぬ、情報少なすぎ。
経理女子にジョブチェンジする前だからね。
凛香って経理以外もやってたの?
うん、総務女子だったの。デスクワークだし、そんな変わらないけどね。この電卓で簿記検定3級に合格したよ。
会社で貸与された電卓で、前任者が使っていた筆記用具と一緒に渡されたもの。
同じ部署の人でもこの電卓を使っている人はいなかったので、その時点でもそこそこ古かったのではないかと思う。
メモリー機能が2種類あることが特徴だったのだけど、この電卓については調べても殆ど手がかりがなかった。(誰か知っていたら教えてください!)
今でも高級電卓で2つメモリーできるものはあるけれど、この電卓は、M+キー、M−キー、MRキーが物理的にもう1セット M2+キー、M2−キー、MR2キーがあって、複雑な切り替えなどせずに2つメモリーできる。
この会社の在籍中に受験した簿記検定3級はこの電卓を使わせてもらって受けました。ありがとうございます。
各種試験を共にした相棒 〜無印良品電卓(シャープOEM)〜
つい最近まで使っていたMUJIの電卓。もちろん見た目重視で選んだ。
セレクトショップでもよく見るアルミのやつだね。簿記のクラスでも見かけるよね。
わたしが使いはじめたときは全然いなかったんだよ・・・時代がわたしに追いついた。
・・・ソウカモネ。
シンプルで無駄を削ぎ落とした無印良品の12桁の電卓は、プロ使用にも耐えられる素敵な電卓。アルミの見た目が他とは一線を画していて美しい。
M2キーのある電卓を貸与してくれている会社を辞めてしまったので、同じ電卓を買おうと思ったのに、どこにも売っていなかった。同じものどころかM2キーのある電卓など売っている気配もなかった。
次の会社は電卓を貸与してくれなかったので自分で買わざるを得なかった。M2に未練があったのでなかなか決められなかった。
そんな時にMUJI電卓に出会った。
その頃には電卓のトップメーカーの知識くらいは備わっていて、中身を作っているのはどこかなと確認したら、シャープ製だった。
シャープさんといえば電卓メーカーの双璧をなす会社!
これは運命だと思って購入した。この時には気が付かなかったけれど、その結果、わたしはシャープ派に属することとなる。
簿記1級や税理士試験にも使ってきた電卓。生涯で電卓のキーを何回たたくことになるのかわからないけれど、おそらくMUJI電卓の回数はもう超えられないと思う。本当におススメ。
電卓戦争 カシオ派とシャープ派の争い
MUJI電卓を使い始めて半年くらいしたころ、同僚に言われた。
「漆原さんの電卓ってどこの電卓?」
「無印良品の電卓で、どうも中身はシャープらしいのだけど」
「えー、カシオの電卓にしたほうがいいよ。他だと定数計算ができないから」
定数計算(じょうすうけいさん)というのは電卓の便利な機能。4÷2、6÷2、10÷2・・・など同じパターンの計算を繰り返し行うときのテクニック。
別にカシオでなくても定数計算はできるのだけど、カシオの定数計算は他とはちょっと違っていて、カシオを愛してやまないカシオユーザーはこの定数計算の信者である可能性が高い。
詳しくはカシオのサイトでどうぞ。
でも当時のわたしはそんなことは知らなかった。電卓に定数計算という機能があることも、カシオ派とシャープ派があるということも。
皇帝派と教皇派 、モンタギュー家とキャピュレット家・・・世の中にはさまざまな相容れない勢力があるけれど、まさか電卓の世界にもそんなことがあるとは。
カシオは買わなかったの?
使ってみたいなと思ったけど、電卓買っちゃったばかりだし、カシオは他よりちょっとお高いんだよ。
ちなみに情報が多い人が初めからきちんと選んでカシオ派になることが多いので、簿記系の専門学校生や公認会計士試験の受験生はカシオ率が高い気がする。
そういう人たちは左手打ちもできたりする。すごい!
わたしは左手打ちという方法があることに気が付いたときは右手打ちに慣れすぎて、あきらめた。
電卓の仕様の違いは、定数計算にも%の計算とかキーの配置とか色々あってこれだけで一本書けるくらいの話なのでこれ以上は深入りしないけれど、カシオだけが違うという箇所が多い。
なので、カシオ派とその他連合軍という方が実際に近いかもしれない。もちろん、その他派のトップメーカーがシャープ。
連結決算でシャープの14桁電卓に出会う
MUJI電卓にだいぶ手が馴染んで簿記1級にも合格した後、再び電卓を貸与される機会に恵まれた。
渡されたのは大きな電卓。14桁の計算ができることが特徴。
10兆円というか 99兆9999億9999万9999円 まで計算することができる。ジャラリーン。
電卓が大きくなると手の移動距離が増えて結構使いづらい。慣れようと1か月くらい頑張ってみたけれど、省エネに慣れてしまった手は無駄な運動に納得してくれなかった。
14桁を使いたい場面はそれほどなくて、14桁の計算が出てくる時だけこの電卓、それ以外はマイMUJI電卓を使うことにした。
悪い電卓じゃないのだけれど、1つ目がこの電卓になることがレアなため、その下のサイズに慣れちゃってると使いこなすまでに時間が掛かる。
わたしは14桁の計算では一応使っていたけれど、全く使わずに14桁はExcelで計算するという人もいた。
今やシャープでもこれに類似した電卓は作っていなくて、14桁が欲しければカシオや他社メーカーを当たるしかない。
チルト式電卓に憧れて
地味に不評だったのか、単なるコスト削減か、その頃に既にシャープでの生産が終わっていたのか、貸与される電卓がいつのまにか12桁のものに変わっていた。
新しく入ってきた人たちに渡されていたその電卓は、シャープ製でボディカラーも14桁のよりも明るくて、液晶部分がチルト式!
MUJIと配列も近くて機能的なので買い替えも考えたけれど、支給されている人がいるのに自腹で買うのも何だか癪で買うに至らなかった。
新しい相棒は君に決めた
最近はトップメーカーも自らデザイン電卓をだすようになった。オシャレ電卓ほどではないけれど、グレー至上主義のようなものはちょっと苦手な人にも嬉しい。
電卓を買い替えることはないと思いながらも、売り場が近くにあると思わず見てしまう。
特にカシオの電卓がかなり素敵になっていて、定数計算も1回使ってみたいなと思いながらも、配列が変わっちゃうことに不安があり、買えずにいた。
そんなに違う?
1の下が0、2の下が00というシャープ式に慣れちゃって、ゼロが数字キーの下に収まっていない電卓に慣れるには時間が掛かりそう。移行期は多分ミスタッチが続出する。
最初のうちは配列なんて気にすることないけれど、手が慣れすぎてしまうと、変えるにはなかなか勇気がいる。
QWERTY配列じゃないキーボードが信じられないように。
そんな中、シャープでもちょっと個性的な電卓に出会った。
よく見るとレース模様があしらわれている
相変わらずビジュアル重視だな
MUJIは税金のキーがTAXだったりで、オシャレ度マックスで大好きだったけど、いや、今もかなり好きだけど、新しい相棒もなかなかよき。
細かいところでも買い替えてよかったと思えるポイントがあった。
念願のチルト式
最初は生まれたての子鹿のようにチルトを動かしていたけれど、1週間もすると、昔からこれを使ってたような気になっていた。
チルト便利ー。元々傾斜がついてるタイプもあるけれど、自由に細かく動かせるところが神。
あとチルトを上げるとほんのちょっとだけと机が広くなる。そこに何か置くわけでもないけれど、なんか嬉しい。
底の滑り止めが大きくなってた
時代かな。滑り止めの安定感マシマシでちょっと嬉しい。
コスト削減で改悪になることが多い中、こういう地味に改善されているところはありがたい限り。
キーが押しやすい
MUJIより押せる範囲が浅く、押した感触は柔らかいのにしっかりしていて、こっちの方が疲れなさそう。
好みもあるし、昔はわたしもカチカチ押せるのが好きだったけれど、今は無駄がないのに効果的なものが好き。
まとめ 〜オススメの電卓〜
最初に選んだ電卓がその後のベースになるので、これから選ぶならよくイメージして決めたい。
わたしはシャープの電卓を使っているけれど、ガッツリ使っていこうと思っていて予算が許すならカシオを選ぶと後で幸せかも。
その場合は、定数計算などの機能もしっかり使っていきたい。
でも、どちらの電卓でも仕事もできるし、試験にもちゃんと受かるので、大丈夫。自分の直感を信じて素敵な電卓ライフを!
です