また何か変なものを買ったの?
えへへ、軟膏の容器を買ってみた。
そんなの売ってるんだ!
楽天で見つけたよ。この前、高級ワセリンの大容量サイズを買ったのだけど、思いのほか大きくて、小分け容器が欲しくなって・・・
ああ、あの大きなツボか。
結構気に入ったんだよね、サンホワイト。せっかくだからメメにもワセリンについて教えてあげよう。肉球のケアにもいいらしいよ
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どうやって保湿する?
モイスチャライザー
保湿には2種類のタイプがあるんだけど、知ってる?
考えたことなかったよ。ヒントは?
コスメの売り文句で、肌に直接浸透するとか、働きかけるとか言うでしょ。あれってどういうことだと思う?
肌に吸水性や吸湿性のある成分を補っているということか。
そう。モイスチャライザーっていうのだけど、セラミドとかヒアルロン酸とかヘパリン類似物質とか。
エモリエント
もう1つはエモリエント。代表はオリーブオイルなんだけど・・・
オイルってことは、肌に蓋をして水分の蒸発を防ぐんだね。
そゆこと。ざっくりイメージで言うなら、モイスチャライザーは肌の中の水分に潤いを与える感じ、エモリエントは油分で水分を逃がさないって感じかな。
モイスチャライザーとエモリエントはどちらか選ばなければいけないものでなく、併用することだってできる。現にそういう化粧品も多い。
単品でそういう仕様だったり、ローション→乳液→美容液と指定されたラインで使っていくと自然と併用できてたりする。
ワセリンってなに?
ワセリン
石油製品の1つで,無色ないしは白色のゼリー状の物質。重油から潤滑油をとりだすときに得られる。医薬品・さび止め・化粧品などに用いられている。
学研キッズネット
油ってことだからエモリエントだね。でも石油を塗ってるって考えるとあんまり肌に良さそうじゃないけど・・・
石油だと思うとそうなるよね。でも精製段階で不純物は取り除かれるから大丈夫。
白色ワセリンと黄色ワセリン
ワセリンは大きく2種類に分かれる。
精製度が低く、色が黄色がかっているものは、黄色ワセリンと呼ばれる。
Theワセリンとも言うべきユニリーバのヴァセリンの容器を見たことある人も多いと思う。
本当にTheワセリンで、元々ワセリンはこの商品の名称だった。それが徐々に一般名詞化していった。
正露丸と同じようなことかな
精製度が高い=不純物が取り除かれたものは、色が白くなる。こちらは白色ワセリンと呼ばれる。
別に黄色が悪いわけではなく、肌に合えば黄色でも問題ないよ。精製が少ない方が安価に作れるしね。
ただ、アトピ子的にはもっともっと精製できたらと思わない?
そんな高精製ワセリンがあるってことだね。
それが今日の主役、サンホワイトとプロペトか。
プロペト
プロペト 丸石製薬 〜病院で処方してもらう〜
じゃあ、まずはプロペトから。
プロペトは白色ワセリンの一種で、病院で処方される。
プロペトの薬価は2.4円/g。その他の白色ワセリンはメーカーによるけれど、ほとんど2.4円/gで、一部2.38円/gのものもある。つまり、薬価はほとんど変わらない。
例えば30g処方されると、2.4×30g×0.3(保険で3割負担の場合)=21.6円
これは純粋な薬価だけなので、病院や薬局でもっと費用がかかる。
じゃあ、白色ワセリンって処方箋に書かれたら、薬局でプロペトにしてって言えばいいのかな。
うーん、そこは専門家じゃないから何とも言えないなあ。
白色ワセリンは色々なメーカーから出ているから、メーカーの指定があると薬剤師での変更はアウトとなる。
指定がなければ白色ワセリン内のどれでもいいことになるけれど、プロペトまでの変更はできるのかな。どうせ言うなら最初から医師に相談してしまった方が早い気がする。
プロペトピュアベール 第一三共ヘルスケア 〜ネットで買える市販薬〜
プロペトは、第一三共ヘルスケアからプロペトピュアベールという市販薬が出ている。
第3類医薬品だからネットでも買えるね。
取り扱っていれば、もちろん街のドラッグストアなどでも買える。
Rinka memo プロペト
そもそもワセリンは油なのでベトベト系。なのでベトベトが嫌と言う人には向かない。
プロペトは白色ワセリンよりは伸びがいいはずなのだけど、わたしは長らくノーマル白色ワセリンを使ってなく、プロペトも他の軟膏と調合されて処方されているので純粋な固さまではわからない。
プロペトピュアベールについては使用経験がなく、ノーコメント。
せっかくだから使ってみて感想をアップしようかなー
サンホワイト 日興リカ
そして最高位の精製度を誇るのがサンホワイト。
こっちは医薬品じゃないんだね。
一部の医薬品の軟膏で基材として使われてはいるけど、サンホワイト自体は処方薬ではないので、プロペトのように医師が処方することはできないんだよね。
同じワセリン100%でも精製度で品質が違うってことは、原材料だけじゃ判断できないね。
サンホワイト P-1
日興リカという化学メーカーが開発したサンホワイトの軟膏タイプがサンホワイトP-1。
凛香が気に入って壺タイプのを買ったやつ。
チューブの方が使いいいけどね。惜しみなく使いたければボトルタイプもおすすめだけど、400gは確実に小分けが必要。
サンホワイトシルキー Y-1
サンホワイトにはプッシュ式のエアレスボトルタイプ サンホワイトシルキーY-1という姉妹品がある。
プッシュ式のワセリンって初めて聞いたよ。本当にワセリン?
P-1と成分は一緒らしいよ。謎技術でベタつかない伸びるワセリンを作ったらしい。
使ったことないの?
わたし、エモリエントはベトベトなのが好きなので、絶対P-1の方が好きって思うような気がしてて
えー、使ってみようよ。
じゃあ、ポチっとくけど、気に入らなかったらメメにあげるからね。
Rinka memo 使用感とか
透明感があってよく伸びる。つける前は流動性はあまりないけれど、肌の温度でいい感じに伸びるので使いやすい。
3gは本当にちょぴっとなので、用途がリップのみじゃないとすぐ使い終わってしまう。チューブタイプでも持ち運びにそれほど邪魔じゃないサイズなので、お試しでもこちらがおすすめ。
サンホワイトとプロペトの違い どちらを選ぶ?
ここまでの話をまとめるよ。
サンホワイト | プロペト | |
---|---|---|
原材料 | ワセリン100% | ワセリン100% |
医師による処方 | ||
薬価 | ー | 240円/100g(保険適用前) |
市販品の参考価格 | 1,200円/50g 3,800円/400g | 600円/30g 1,000円/100g |
市販品の扱い | 第3類医薬品 | 一般品 |
テクスチャー | ソフトで比較的塗りやすい | ワセリンにしては伸びる |
精製度 | 最高クラス | 高い |
手に入れやすさ |
凛香はどれを選ぶ?
通院するなら、他の白色ワセリンでなくプロペトを処方してほしいよね。市販薬を買う場合だと、実は値段があまり変わらないので、そうなると何となくサンホワイトを使いたくならない?
確かに。
あとこれは感覚でしかないけど、サンホワイトよりプロペトピュアベールの方が売っているところが多い気がする。
第3の選択 プラスチベース
ワセリンじゃないのだけど、もう1つ似たようなものがあるので紹介しておくよ。
プラスチベース®(英:Plastibase®, Bristol Myers Squibb)とは大正富山医薬品販売、大正製薬製造の炭化水素ゲル軟膏基剤である。内容物として流動パラフィン95%、ゲル化剤としてポリエチレン樹脂5%を含む。
Wikipedia
市販品はなさそうだね。
わたしは、皮膚科で基材として、また単体でも処方されたんだけど、無色透明でかなり柔らかく伸びる。ポーチに入れておいたら容器から漏れそうな予感。
ワセリンよりかなり柔らかくてなめらかだけど少しべとつきはあるね。
ワセリンほどベトつきは持続しないよ。季節を問わず柔らかいので、基材としてはかなり優秀かな。単体で使うなら白色ワセリン系の方がわたしは好き。
ワセリンの使い心地が嫌いだったり、ワセリンが合わない人も少ないけどいるから、そういう人は試してみる価値があるね。
プラスチベースを処方してくれる先生は少ないけどね。
なんで?
なんでかなー。薬価が4.88円/gするから、そこまでの価値が見出せないのかな。
プロペトの2倍!
それでも全然安い方だと思うよ。
まとめ 〜うるおいを保つ保湿をしよう〜
サンホワイトやプロペトなどのワセリンで保湿するというのは、エモリエント効果でうるおいを逃さないという手法。
調子のいいときのお風呂上がりなら、これだけでも保湿効果は高い。
さらに積極的に働きかけたいときは、先にモイスチャライザーで美容成分を与えてみて。
高精製ワセリンの良いところは、アレルギー反応が出にくいところ。赤ちゃんにも使えるし、猫の肉球などのケアにも使える。
デメリットは肌の状態が悪い時にはこれだけ塗っても何にもならない。
最後にワセリン保湿の極意を。
乾く前に塗る!
くすり